1945年、イタリアのヴェ二スでジュリアーナ・カメリ−ノによって創設されたブランド“Roberta di Camerino”。色鮮やかなベルベット素材が使われた、独特なフォルムの「バコンギ」のバッグは世界中の女性の心をつかみ世界的ブランドとして人々の心に刻み込まれました。この成功により、アクセサリ−、靴、洋服とデザイン分野を拡大し、商業的に成功を収め1956年にファッション界のオスカーと呼ばれるニーマン・マ−カス賞をはじめ、数々の栄誉に輝きました。その後船やホテルのインテリア、舞台衣装も手掛け、才能を一気に開花させ、なかでもだまし絵のテクニックを使った新しいデザイン手法は多くのデザイナ−に影響を与えることとなりました。

ロベルタ　ディ　カメリ−ノを代表するバッグ“バコンギ”。深い色合いの優雅なベルベット、独創的なシルエット・・・・・。
普遍的な美を奏でる“バッグの芸術”は世界中の女性たちから愛されました。グレ−スケリーもその一人でモナコ王国との婚約を終えたばかりの彼女が報道陣の前に現れた時に持っていたのが、赤の“バコンギ”だったのです。ハリウッドの女優にふさわしい華やかさと気品を備えたバッグ。
彼女のシンデレラスト−リ−の幕開けとともに、ロベルタの名は世界中に知れ渡ることとなりました。